幸平が指さしたのは、幸平の座っている

すぐ隣の席だった。

「・・・隣?」

「みたいだな」

嬉しすぎてガッツポーズしたかった。

でも本人目の前にして出来るわけない。

「あはは、お邪魔しまーす」

「どーぞ、あがってくださーい」

私、すごいついてるなぁ。

一生分の運使い切ったって言っても

過言じゃないくらいだ。