そりゃそうだ。 あたしの方が先に来て、座っていたんだもん。


それ以来 あたしは動いていないから蒼衣先輩が気付かなくて当然。



「いや、居るから」


まあ、居るって言ってあるからね。

ハジメは分かっているんだ。


でも、あたしがここに居るってわかる?

この奥の場所は、目立たないから気付かないいんじゃない?




床を踏む音が近付いてきた。


「リーカッ」


「……… ハジメ」


ハジメはあたしを見つけてくれる。


「マジで勉強していたんだな」


図書館に来たら勉強意外にすることは無いでしょ?

それに、4月からは受験生なんだから。


ハジメは大学生だから、余裕だね。


「ったく、家に行ったらいねーんだもん」


「待ち合わせは午後だったから」


「まーな、ほら時間ははえーけど、買い物行くぞ」


パタン パタンっと、勝手にノートとかを閉じた。