でも、でも!
待ち合わせの時間まで、3時間以上あるよ。

んもー、早すぎだよ……。



「ちゃんと遅れないようにするから」


「違う! 俺がリカに会いたかったから…… 会いたい」


会いたい…… 今までずっと放っておいたくせにっ。 今更、会いたいなんて言い出して。

ハジメのバカッ!



「リカ?」


「……」


あたしだって、会いたいよ?

ずっと…… ずっと、ハジメが好きだったんだもん。

やっとハジメと気持ちが通じ合ったのに……。

これからは一緒に登校出来ると思っていたのに。


ハジメは1つ上だから、先に卒業していった。


もう学校では会うことも、見ることも出来ない。



「リカ…… もしかして、学校の図書館か?」


「――― っっ」


ハジメはいとも簡単に、あたしの居場所を当てた。