納得してくれた?

平本先生も昨日の事は誰にも言う気は無いって言ってくれたから、大丈夫。


「いっくんはあたしに用事があったの?」


「まあな。 昨日、あんなことが合ったから、まおがちゃんと眠れているか気になったから見に来た」


先生の見回りが薄くなる時間。 部屋の前までいっくんと平本先生に送ってもらった。

平本先生は、もしものための付き人。


最初は“二人で大丈夫”って言って、断ったんだけどね。



「案外、元気そうで良かった」


「ちょっとドキドキしたけど、大丈夫だったよ」


平本先生が他の先生に話すんじゃないか……。 って、考え始めたら、胸が締め付けられるように痛かったけど。

あたしたちを隠してくれた平本先生が、そんな事をしない……。 そう思ったんだ。



「帰りはバスと新幹線だから、ゆっくり休めよ?」


「うん、ありがとう」