見たい…… って気持ちもあるが。

なんだかな。
俺だけの前だけで見せて欲しい。


うっわー。 これって世間で言う“独占欲”ってやつ?


俺も小さい男ってことか。



「よしっ、陽太。 俺たちは部屋に戻るぞ」


まおが寝ている部屋に、いつまでも陽太がいるのは納得いかない。


「おっ、樹。 まおちゃんの寝顔を俺に見せたくねーんだろ」


「はぁ!? 何言ってんだ」



間違いじゃねーけど。
陽太が見るのはなんかムカつく。


百歩譲って愛川と友川は許せる。



「陽太、帰るぞ」


陽太の腕を引っ張り、立ち上がった。


ったく、いつまでも座りやがって。 早く出るぞ。




まお?
1年間、頑張ったんだから。
来年も頑張れよ。

今は…… 沢山、楽しい思い出作れよな。