でも、このあとは3人で沢山喋る予定なのに。

今、寝るわけにはいかない。


「寝るか?」


まだ9時30分だよ?
寝るには早すぎる。


「もう少し起きている」


やっぱり10時くらいまでは起きていたい。


優ちゃんと陽太くんの“恋ばな”聞きたいからね。


起きていたい! そう思っているのに……。

まぶたがどんどん下がってくる。



「まお、お前“完璧”眠いだろ?」


「眠くない!」


本当は眠いけど……
眠いなんていったら本当に眠ってしまいそう。


「まお、まだ2日はあるから寝な? ……… ほら」


いっくんがベットから降りた。


あたしは布団に入り込んだ。



「ほら、寝な」


お布団を肩まで掛けて、いっくんは頭を撫でてくれた。


「ゆっくり休めよ」


疲れていたのかな?
あっという間に夢の世界に旅立った。