優ちゃんが戻ってきたって事は、夜のミーティングが終わったって事は、分かる。


…… 分かるよ、分かる。


優ちゃんと陽太くんが二人で部屋に戻ってきたなら、陽太くんがいるのはわかるけどさ。



「いっくんって…… やっぱり“変態”」


「んなわけねーよっ」


だって 部屋から出ない、いっくんがあたしたちの部屋にいる方がおかしいんだよ!


それに何気にあたしのベットに座ってくつろいでいるし……



「いっくん、じゃまー」


「邪魔言うな」


あたしもいっくんが乗るベットに乗り、隣に座った。


乗るなら布団をきれいにしてから乗って欲しいものだ。


まあ、あたしはお昼寝していたから布団は少しぐちゃぐちゃになっていたんだけどね。



「まお、髪。 乾かしたか?」


「少しだけね」


長く伸びた髪にいっくんの指が入る。


一束掬い上げ、指全体で あたしの髪の乾き具合を見ているようだ。