「あー!! まおがリカを襲っている」


入り口から優ちゃんの声が響いた。


あちゃー。 優ちゃんの言う通りだ。


あたしがリカちゃんの上に乗っていれば、誰もがあたしがリカちゃんを襲っているように見えるはずだ。


まあ、あたしが襲ったって…… 間違いじゃないけど。



「リカ、大丈夫?

まおに嫌なことされなかった?」


そんなにあたしを悪いやつのように言わなくたっていいじゃん。

あたしだってリカちゃんが嫌がるような事、やらないからっ!!


「ちょっとまおちゃんに襲われて……」


ちょっとリカちゃん!

なんでそんな勘違いされるような事を言うの!


「~~~っっ」


「「アハハハ」」



うぅー、優ちゃんとリカちゃんにからかわれた。


「二人とも、バカー!」


部屋いっぱいにあたしの声が響き渡った。