「一緒だね」


「一緒」


リカちゃんとは2年生になってから仲良くなったせいもあって。

遊びにいく機会が本当に少なくて……


おそろいって物が少ない。


それに。
リカちゃんとは少しだけ、距離を感じていたんだ。



「リカちゃん」


「ん、どうしたの?」


リカちゃんが窓際のベットに腰を下ろした。


「この旅行で、おそろいのとか…… 買おうね」


「うん、買おうね」


やった。 リカちゃんとはずっと仲良くしていたいから。

一緒に笑いあいたいから。


「リカちゃん」


「ん?」


「ダイスキッッ」


座っているリカちゃんに抱きついた。


――― ボフッ。


あたしを支えきれなかったから、後ろに倒れた。


「これからも、よろしくね」


「どうしたの! 急に……」


いいの、ただ言いたくなっただけだから。