バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生《夕顔の恋の行方》

ノックもせずドアを開けると、将一は机で勉強をしている。




私が近づくと、『今勉強中だけど何か用事?』




ふ〜ん、そうやって私の事無視するんだ。




「私、今日からこの部屋で生活するから、ベットも将一と一緒でいいからね。」



将一は私を見ずに、『好きにすれば。』と言い勉強を止めようとしない。




あぁ、そうですか。




よけいに闘志が湧くわ。




「私、明日から車で将一迎えに高校まで行くからね。


将一に自由はないわよ。



放課後はずっと私と一緒だからね。」




将一が振り向いた、『愛奈の好きにすればいい、たけど俺の勉強の邪魔だけはしないでほしい。』




高校まで毎日迎えに行けば、沢田夕顔の耳にも噂が入るわよ。




いくら鈍感な女でも、私たちの事知る事になるわよ。



将一は構わないって事ね。



どんなに信じあっていても、現実をみたら、女の気持ちなんて変わるものなのよ将一。