バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生《夕顔の恋の行方》

『夕顔、一杯待たせてごめん、そして一杯泣かせ本当にごめん。



俺は夕顔を失う事が怖くて、バカみたいに愛奈の言いなりになっていたんだ。



たけど、このままじゃ何も解決しない。



嫌な事から逃げていたら駄目なんだ。



俺は夕顔の為なら何でも出来ると思った。



でも、愛奈を傷つけていいものかと悩んだ。


最初は愛奈の事なんか全く考えていなかった。



もし夕顔がここにいたら、夕顔は真っ先に愛奈の気持ちを考え、愛奈の彼に会いに行くだろうと思った。



だから、俺は愛奈の彼黒沢に会いにいった。黒沢はいい加減な奴に見えたが、愛奈とお腹にいる子供を守ると約束してくれた。



夕顔、もう大丈夫だから、


何も心配する事はないんだ。



夕顔が好きだよ。



夕顔を諦めるなんて俺は死んでも出来ない。』




俺は力一杯夕顔を抱き締めた。