その日の20時過ぎに、将一は安東圭吾弁護士と一緒にうちにやって来た。




私が玄関に迎えに行くと将一が笑顔で、『夕顔遅くなってごめん。



今日全て解決したから、もう大丈夫だ。』




全てが解決?




もう、大丈夫ってどういう意味?




将一の言ってることが分からず、そこに立ったままだった。




「夕顔、将一君と弁護士さんに上がって貰いなさい。」




そうだった、将一に看取れてしまっていた。




将一と安東圭吾弁護士をリビングに案内した。




『美憂と健太郎は自分の部屋に行ってなさい。



玲音と玲美の事お願いね。』




「ママ、美憂はもう大人なんだからね、



ママ子供扱いしないでほしいな。」




『ごめんね美憂、今日だけはチビたち頼みたいな、美憂を大人と見込んでお願いしているの。』




「分かった、私は大人だから、これ以上ママを困らせたりしない。



チビたちは私に任せて。」