~購買~

「何これ?」

「どうしたの?」

「スリッパ一つが高すぎる。」

「なんだ。そんなことか」

「どうせ最高級の革とかつかってんだよ。まぁ乃依は払わなくていいから。」

「なんで?自分が履くんだし自分で払うよ?」

「高いんでしょ?こういう時は奢られときなって。」

「ありがとう。いつか必ず返すから。」

「じゃあ楽しみに待ってる。」

あたしは姫にスリッパを買ってもらって教室に帰った。

「おまえら遅~い。下駄箱に靴はあるけど教室にいないってどういうことなんだよっ!」

「てかなんで乃依はスリッパなんだ?」

うっ・・・侑鋭い・・・・

どうしよう。

「乃依ね昨日汚れたから上靴持って帰ったら持ってくるの忘れちゃったんだって。」

「ね。乃依」

「えっ、う、うん」

「ふ~ん。明日は持っておいでよ乃依。明日月1の生活チェックだからなにか忘れると居残りさせられるぞ。」

「わかった。明日は必ず持ってくるよ。」