彩世を見上げるために微妙に首を傾けて、一生懸命喋る清香が、可愛く思えてきた。
彩人はきっとこんなところも好きなんだろうな。
「でも、ドラえもんって、量産されたんだろ?なんでエネルギーだけドラミちゃんと半分こできたの?」
「それなのよね。でも、お母さんが言うには、ドラえもんの秘密ブックにかかれてたから間違いないんだって。今はそんなこと言われてないかもしれないけど。ほら、あれは長寿アニメだから、設定も昔と今じゃ微妙に違ってたりするらしいの」
「へえ」
「何の話だっけ。そうそう、」
清香はぱちんと手のひらをグーで叩いた。
「彩世君は底に沈んだいい部分のエネルギーを使ったんだよ」
彩世はちょっと考えた。
「でも、オレの時代はまだ、双子は先に生まれた方が弟だったんだよ。だから、この世に生れ落ちたのはオレの方が先だった。先に生まれた方はエネルギーの上澄みを使ったんじゃなかったっけ?」
清香は黙った。
彩人はきっとこんなところも好きなんだろうな。
「でも、ドラえもんって、量産されたんだろ?なんでエネルギーだけドラミちゃんと半分こできたの?」
「それなのよね。でも、お母さんが言うには、ドラえもんの秘密ブックにかかれてたから間違いないんだって。今はそんなこと言われてないかもしれないけど。ほら、あれは長寿アニメだから、設定も昔と今じゃ微妙に違ってたりするらしいの」
「へえ」
「何の話だっけ。そうそう、」
清香はぱちんと手のひらをグーで叩いた。
「彩世君は底に沈んだいい部分のエネルギーを使ったんだよ」
彩世はちょっと考えた。
「でも、オレの時代はまだ、双子は先に生まれた方が弟だったんだよ。だから、この世に生れ落ちたのはオレの方が先だった。先に生まれた方はエネルギーの上澄みを使ったんじゃなかったっけ?」
清香は黙った。

