ーーー暗い。くらい。クライ。

そこは一筋の光さえもない世界。
あるのは闇色の『黒』だけで それは、世
界のイロ。
ーーー聞こえない。何も…………。

静か過ぎる静寂。
そこに何の物質もないような静けさだけが過ぎる。
ーーーもう少し。あと、少しだけだ…。

ピキ ピキ ピキーーーーー

静寂は破られた。
殻のようなものにヒビが入る音が聞こえ始めたかと思うと、それは 何かが生まれるのを暗示するかのように 大きくなっていく

ピキ ピキッ バキ パキ

生命の誕生か破滅の音か。 その思いを隠そうと 音は 先ほどよりも 更に遥かに大きくなっていく



ばりっ



最後に最も大きい音が聞こえると
辺りには静寂が戻る。

もう 終わったのだろうか

あの音は 一体どこから