「神原!!どこ行くんだ?って聞くまでもなく図書館だよな」
「うん」
「前も言った気がするけど、こんな暑い日にあんな遠くまで歩いてたら、体壊すぞ。だからって、俺の家にも入れないからな」
「え!!?いじわる」
「普通だろ。普通」
「暑いよ、先生!!」
「どうぞご帰宅ください」
「正真正銘のいじわるやんか!!」
「はいはい」

先生は私の頭をポンポンして歩き出してしまった。

「待ってよ、先生!!」

私は慌てて走り出した。
突然走り出したものだから、足が絡まって見事に神原百奈転倒。
一生の不覚。
はずかしすぎる。