私は黙って口を開けた。

不器用な先生が私の口にプリンを運んでくれる。

あれ?このプリンってこんな味だった?
一瞬プリンというものがどんな味だったのか思い出せなくなった。

ただ、先生の茶色の髪とふわりと笑った笑顔がすぐそこにあるだけの空間。
あ、私先生の彼女になったんだ。
そう、実感した。