そんな2人を見ていいなぁって思ってしまう。



両思いなんて…わたしにはなぁ。



ひとつため息をつくと残りの荷物を抱えた。



「…美吏那ちゃん。」



「拓磨くん。どうかしたの?」



荷物はわたしが持っているもので終わりだし。



「美吏那ちゃんひとりじゃ大変かなって思って。」



年齢より幼く見える拓磨くんは笑うと可愛い。



そんな彼の笑顔にわたしの心臓はバクバク騒ぐ。



期待しちゃダメなのに…。