「ねぇ…中原。」 「はい。」 中原から離れて自分で歩いてお父様のいる少し前で中原の方に振り返る。 「今までありがとう。これからもよろしくお願いします。」 「…百合亜様。」 ちょっと驚く中原を見てお父様の横に並ぶ。 「百合亜。」 「何…?」 「幸せになりなさい。」 「っ…はい。」 そしてそっとドアが開いた。