「失礼いたします。そろそろお時間です。」
そういつものように入ってきたのは中原。
「ありがとう。」
私のウェディングドレスを綺麗に整えるとエスコートしてくれる。
中原はいつも私をきにかけてくれて、1番一緒にいる時間が長かった。
兄弟のいない私にすると、兄のような存在だったかな。
そしてしばらく歩くと式場のドアにお父様が立っているのが見えた。
「優斗様はもう見られたんですか?百合亜様のお姿は?」
「まだよ、式場で会おうって約束したの。」
「左様ですか。」
そう言った中原はどこか嬉しそう。
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