「麗子さんッ!!」 私の声に麗子さんはいつものように上品な笑顔を向けてくれた。 「百合亜ちゃん。僕と美吏那ちゃんはそろそろ会場に行くね?」 麗子さんが来たことに気を遣ってくれたのか2人は麗子さんに軽く頭を下げると部屋から出ていった。 「なんか、悪いことしちゃったかしら?」 「いえ、そんなことないですわ。」 「それならいいのだけど。それより百合亜さん結婚おめでとう。」 「ありがとうございます。」 麗子さんにはいろいろ迷惑をかけてしまったし、助けていただいたひとり。