「…おじさん。いいえ、美園社長。」 「えっ…はい。」 急に俺に呼ばれて驚きながらこっちをみた。 「今回は愛香に感謝すべきですね?城東家から美園家に融資をします。先程のことをしっかり守っていただければ。」 「…ありがとうございます。」 そう美園社長は頭を下げた。 そして、床に座り込んだままの愛香を立たせるとおばさんを連れて出ていった。 3人が出ていくと力が抜けたようにソファーにどかっと座った。