「そう、なら桜庭さん。」



桜庭と呼ばれた人とはとても綺麗で正しくプリンセスといった感じだ。 



「さあ、立って。」



桜庭さんに言われてソファーから立ち上がった。 



そうすると私の胸にバッチを付けた。 



「これは、プリンセスになった人に代々受け継がれたバッチよ。」



付けてもらったバッチを見る。これがプリンセスである証。 



「二階堂さん、いいえプリンセス。」



「はい?」



「プリンセスの掟はご存知?」




「いえ。」



「それはね……… 




なの。」



「えっ?!」






         【完】