それから数日後。 



私と美吏那は高校の校長室に呼ばれた。 



ついにプリンセスが決まったみたい。 



普段お喋りな私たちだけど今回ばかりは一言も話さない。 



校長室に着くとドアをノックした。 



「入りなさい。」



男の人の声が聞こえてからドアをそっと開けた。 



ドアノブを握る手が汗ばんてくるのが分かった。