「駄目よ、百合亜!ハンカチが汚れてしまうわ。」 そう言って美吏那は私のハンカチをとろうとした。 「何言ってるの、今はそんなこと言ってる場合じゃないわ。水汲んでくるから剥がしちゃ駄目よ。」 ちょっときつめに言うと美吏那はおとなしく頷いた。 それを確認すると私は水が有りそうな場所を目指した。