高校棟に着くと早速校内を歩いて回った。
庭を歩いていたら、
「痛ッ。」
美吏那がその場に座り込んでしまった。
「どうしたの、美吏那?」
座り込んだ美吏那の目線に合わせてしゃがむ。
「あ、足が……。」
そう答えた美吏那の言葉で美吏那が押さえている足を見た。
花のツルか何かで切ったのであろう。足首に切り傷があった。
しかもかなり深そう。
「大変、早く血を止めなきゃ。」
私はポケットに入っていたハンカチを美吏那の足首に巻いた。
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