「優斗さん、いいえプリンス。よくきてくれたわ。」 胡散臭い笑い。しかも香水臭い。 「いえ、こちらこそプリンスに選んでいただきありがとうございます。」 笑って答える。 なんか違うって? それは俺が猫かぶりしてるから。 いろいろ面倒なんだよ、世間では…。 「プリンス、隣の部屋にいってもらえるかしら。」 「わかりました。」 すぐに俺は隣の部屋に入った。 疲れるからね? 猫かぶりも。