「・・たしかにお前の言うとおりかもしれん」 「なら」 「だがシェイナは・・シェイナは泣いたんだぞ。元の世界の人達に会いたいと・・」 「・・・・あきらめるのですか?」 カウリの質問を考えこんだ後、椅子から立ち上がった。 「どちらに?」 「書庫だ。異世界についての調べものが途中だからな」 「殿下はそれでいいのですね?」 カウリからの質問には答えようとはせず部屋を出て行った。