「暑い!!もうっ。」


さんさんと照りつける太陽の中聞こえてくる虫の声。
今年は受験生の夏だ。


私の名前は岡田由璃。
友達の高橋雪奈と塾の夏期講習に通っている。
今日も一緒に行くはずだったのに雪奈が遅刻をしているのだ。



「遅い!雪奈!!」


「ごめん~寝てて起きたらあと5分しかなくて・・・」


「はぁ。しょうがないなぁ。行くよ。」


毎日そんな会話だらけだった。