あのときもう一度
会えたのは本当に
奇跡かと思った。

―――
入学式がかったるくて
桜を眺めに歩いていたら
あたしの足が止まった。
見間違いだと思った。
でも一歩ずつ
近づいていくうちに
すぐに分かった。
あの時の素敵な
彼だってこと。

そう思ったときは
大きな声で叫んでいた。
「好きです!」

自分でもすごく
びっくりした。