「でも沙羅は言っていました。
隆也さんに告白されて
嬉しかったって‥。
やっとあたしの気持ちが
伝わったって泣きながら
言っていました。」



「……」



「そして隆也さんには
幸せになって欲しいと
言っていました。」





何でか分からないが
俺の目から自然と
涙がこぼれてきた。



「沙羅――。ごめん。
沙羅―――。」



俺は何度も沙羅の名前を
呼びながら泣き続けた。



「隆也さん。沙羅は
駅の近くのキャバクラで
働いています。あとは
ご自分で判断してください。」




俺は佳奈ちゃんに
すごく助けられた。