「翔くんは白血病なんです。」 「……白血病。」 「えぇ。その翔くんが 倒れた日に医者に 告げられたの。」 ***** 彼女の話を聞き終わったとき 俺は自分をすごく責めた。 どうして気づいて あげられなかったのだろうか? あんなにも沙羅を 見続けてきたはずなのに……。 『沙羅ごめん…。』