「昨日はお前の誕生日だろ?
おれ桜の森公園で
待ってるって言っただろ!」



「あぁ―。
そんなこと言ってたっけ?
昨日は学校のあと友達と
カラオケ行ってて
めっちゃ盛り上がりすぎて
やばかったんだよね〜。」



「俺はそんなこと
聞いてんじゃねーよ!」


「じゃぁなに?」



「何で俺のこと避けるんだよ!」



「別に避けてないし‥」


「じゃなんで今朝
先に行ったんだよ!
それにさっきも目合ったのに
そらしただろ?
明らかに避けてんじゃんかよ!」



「意味分かんないし。
そもそも一緒に登校しよう
なんて約束した覚えないし‥
しかもなんであんたと
目合わせてないと
いけないのよ!
バッカじゃない?」




沙羅が今まで見たこと
ないような強気な顔で
言ってきて正直俺も
びっくりした。