「沙羅………。」


ボソッと声に出した。



「キャー隆也くんよ〜♪♪」

「誰に会いに
来たのかしら?♪♪」




クラスの女子が
騒ぎ出して
沙羅が振り返った。







「……隆也くん。」



口がそう動いたように見えた。
でもすぐに俺から目を
離し前を向いてしまった。











俺はすごくイラットした。
なんで顔会わせないんだよ!
俺なにかしたのか?!










そんなことを考えていた


そしたら体が勝手に動いて
沙羅の手を引っ張って
早足で教室を出て行っていた。