「8月11日空いてるか?」 「えっ…あぁ…うん。」 その日は あたしの誕生日だ。 隆也くんはそれを 覚えているのか たまたまその日にしたのか あたしには分からなかった。 でも例えまぐれだとしても 誕生日の日に隆也くんに 会えるのは嬉しかった。 あたしの誕生日まで あと10日になった。 1日ずつ近づくたびに わくわくしていた。