彼女につれてこられた場所は喫茶店だった。

「このお店、海が見えるんです。」

そう言って微笑む。この海は梓さんと最期に来た場所・・・・。こんな所にお店あったんだ・・・・。

「どうかしました?」

「いや、何も・・・」

「・・・・?」

カラン・・・・。店内に鳴り響くベルの音。

「いらっしゃいませ。」

「おじさん!いつもの2つ!」

「はいはい。」

にっこりと微笑むとコーヒーカップを取り出した。

「私は、柊美和。(ヒイラギ ミワ)中3です。」

「ええ?!高校生じゃ?!」

「中3でーす。いつもそう言われるの。」

全然同い年にみえない・・・・。

「えっと。八城優里、中3デス・・・・」

「へぇ~~!!ゆーり君かぁ。あ、馴れ馴れしいかな?」

「別にいいよ。」