フレテ




追いかけようと…したのに






「…あん…離せ」





「嫌!」





右腕の自由が奪われていた






「…まじでキレるよ」





「…え」








久しぶりに女をにらんだかも…


あんは一瞬びくっとなって


俺から目をそらし手を離した







「どーも」






「…」






俺はさっきまで見ていた背中を追いかけるため


教室から飛び出した