フレテ




「ありがとうございます」





店員の声は透き通った声だった


ふと顔をあげる


声だけでわかる…





「前橋!?」





「…」





「前橋コンビニでバイトしてんの!?」






「…」






前橋は何も言わずにコクンとうなずいた


可愛いんだけどッ






「なんで…」




「他のお客様の迷惑になりますのでお帰りください」




「他のお客さんなんていないじゃん」




あたりを見渡しても俺以外客はいない