―――――……――――――

「ま…ぶしい…」


ゆっくり目を開けると、暖かい日差しが目の中に入ってきた。


「ここ、どこだ???」


あたしは見慣れない部屋を見ながら昨日の事をゆっくり思い出した。


そ―いえば…昨日あたしが秋穂の家に行って、で―――…


思い出せば思い出すほど顔が赤くなっていくのが分かるよ……でも、幸せだった…


ガチャ―――…


「おぉ、真美おはよ。」

「おはよ……」


秋穂、もう学校の用意出来てるんだ…


あ!学校!!敦也が迎えに来る!!!


「秋穂ッ!!あたしもう帰らなくちゃ!!!」


あたしは急いで服を着た。


――――グイッ…


「キャッ…えっ?!秋穂???」


気づいたらあたしは秋穂に抱きしめられていた。


そして秋穂は言った。


「真美…本当にごめんな…俺は、そんなつもりなくて…だから…昨日の事は、忘れてくれ」


忘れてくれ…???


それって、あたし達が繋がった事は無しにしろって事…???


昨日のあたし達は…


ドンッ!!


気づいたらあたしは秋穂を突き飛ばしていた。


「真美…」

「秋穂最低!!!あんなに昨日は愛し合ってたのに…『真美の事が好きだ』ってアレうそなの?!?!」


あたしは思い切り走って部屋をでた。


「真美!!!」


秋穂の声が聞こえても、振り返らないで一直線に家走った。