~*京*~(最初で最後でございます)
「海咲も、大きくなったなぁ。」
啓様がつぶやきました
「そうですね。今のお嬢様は聖様と出会われてから大きく変わられました。なんといいますか、角が取れまして、とても明るくなられましたよね。」
「あぁ。海咲は昔よりも楽しそうだ。」
「はい。」
お嬢様、私、京はとても嬉しいです。
お嬢様が3歳の頃、私は8歳でした。私がまだ執事として未熟な頃はお嬢様に何度助けられた事か…
それがとても嬉しくて、お嬢様にずっとお仕えしようと決めました。
お嬢様は聖様と出会われるまではとても引きこもりがちで、お友達と遊ぶ際もいつも凜様ばかりでした。
それが高校2年生になられてから外に出られる機会も増え、お友達も増えられたようでとても嬉しかったのです。
そして、聖様とお付き合いされていると存じ上げたときにはもう号泣しました―
本当に私は幸せ者です。お嬢様―
これからは、弟様にお仕えする事になりますが私はお嬢様のことをずっと見守っていくつもりでございます。
迷惑かもしれませんが、どうかお許しください。
「何、泣いとるんだ京。」
「…あ…。」
私は涙が出ていました―
「京!」
「お嬢様…!」
「何泣いてんのよ、しっかりしなさい!」
「はいっ…!申し訳ありません!」
「全く…。これからも京は頼りにしてるんだからね?そんな離れるわけじゃないんだし、泣くな泣くな!」
「ハイ…!」
やはり、お嬢様は優しかった―
これからも、よろしくお願いします。お嬢様―
