『すっげぇ…リュージが』 あたしには聞こえた。 なにがすごいのかってこと もわかる。 きっと,社長も言っていた こと。 「ねぇユキちゃん, ちょっといい?」 「…はい?」 あたしを呼んだのは 哲也さんだった。 なにを言われるの? 哲也さんはあたしより 隆司のことを知ってるし。 『あいつはやめたほうが いい』… 『本気にならないほうが いい』… 気付けばそこは倉庫室まえ。 「リュージを…」 心臓がうるさくて 汗が滲んできた。 ……何を言われるの?