ここ,新宿じゃん。 やば,乗り過ごした! …新宿…。 足が事務所へ向かっていた。 「あのユキって子?」 …ドキッ 事務所の窓から顔を 出して話している。 「そうそう。 あんなチッコイのに,ガッチリ リュージの心掴みやがって」 掴んでない,隆司はあたし なんかに本気じゃ なかったんだよ。 掴まれてたのは,あたし。 離されたのも,あたし。 いいや,はなから 見られてなかった。