「きゃあ!!」
いったあー…い

受験の日なのに滑って転んでしまった。
…なんと縁起の悪い


「どうしよう。…間に合わないよ」
遅れたら受験できない
苦労が無駄になってしまう。お母さんにも迷惑かけたのに…

「ったく。鈍くさいヤツだな」
そこに怪訝そうな顔をした人が立っていた
ーそう、この人こそ潤君
「早く拾えよ」
そう言ってあたしが落としてしまった荷物を拾ってくれた。

「ありがとう」
「乗れ」


「……え?」
「東高の受験だろ?俺もだから乗せてってやるよ」
「でも…」
「そのケガで歩いていっても間に合わないぞ」
「…じゃあ…お願いしまス」


そのあと、保健室までつれてってくれて、無事受験出来たんだ
その時からあたしは潤君が好き

入学して超人気だと知ったときはビックリした。


ーそして、受験の日のあたしたちの様子を見ていた人たちのたてた噂によって潤君はさらにモテていた。

無口でクールなのに