……くっ…苦しい……
思わず興奮して叫んだはいいけど、年下とは言えコータ君も立派な男なわけで。
そんな大の男を押さえ付けるのに、私はかなりの体力を消耗してしまったらしい。
(言っとくけど歳のせいじゃないからね!!)
ハァハァと肩で息をする中、
「………」
まだ瞬きを繰り返したままぽかんとしてる顔が、私の視界に入ってくる。
ぐっ…可愛い……
その表情さえ、私のココロをくすぐった。
でも次第にやっちまった感が私を襲ってきて、だんだん押さえ付けてる手が震えてくる。
ヤ、ヤバイ……
これじゃあ、私、ただのうざい女じゃねぇ?
そう思ったら、顔がカーッと熱くなって、私はたまらず視線を外した。
「ご、ごめっ……」
そしてゆるゆると体を離そうとしたんだけど、
「……ねぇ、待ってよ」
軽く身震いが起きてしまうほど甘い囁きが聞こえたと思ったら、私の腰にコータ君の腕ががっちり巻き付いて、それ以上身動きがとれなくなった。
「それって……ヤキモチ?」
「……や、やあねぇ……、そんなわけ……」
めちゃくちゃあるけど。
でも改めて聞かれると、私のプライドが邪魔をして素直に認める言葉が出てこない。
なのにコータ君はそんな私を言葉巧みに追い詰めていく。
「……そんなわけ?」
……うぐぐ…
「明さん?ちゃんと教えて?」
「いや…だから……」
「だから?」
くぅぅ、こんちくしょーめ!
「そうよっ、ヤキモチよっ!悪い?
25にもなって年下のアンタにヤキモチ妬いたわよっ!」
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