多分、大学生だろうコータ君は、若さに任せて(←関係あんの?)思いっきり私の腰に後ろから腕を絡ませてくる。
それに身をよじって必死に抵抗するも、
「離してよっ」
「やだ、ダメ」
キュン−−
ダメって……
ちょっとばかりお姉さん、ときめいちゃったじゃない……
全く効果ナシ。
しかたない、こうなったらアノ手を使うしかないようね。
名付けて……
“しつこいナンパ野郎撃退作戦”
まずは……
後ろを振り返りながら、わざと顔を至近距離へ。
そして目尻に最大限シワを寄せるように微笑み、申し訳なさげに囁く。
「コータ君だっけ?
言っておくけど、私こう見えて40代のおばちゃんなのよ?」
「……えっ…」
そして一瞬相手が怯んだ隙をついて………
脱出!!
って、……あれ?
「クスッ… 嘘つき…」
って、またまた失敗かーい!!
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