とまあこんなわけで、自分の部屋でしばしの休息をとった後、こうして再び車に乗り込んだわけなんだけども。
あ、ちなみに、今度は配達車ではなく、私の可愛いカルディナちゃんね。
普段あんまり乗ってあげられないから、いつもならお気に入りの曲を流してルンルンで愛車のカルディナちゃんを運転してるはずなんだけど……
「あー… 憂鬱……」
どうしても今はため息しか出てこない。
そして思い起こされるのは、土曜日の自分の狂った言動(全て人づてに聞いた話)ばかり。
香奈の彼氏である和人君への数々の暴言と、コータ君に言い放ったという私の言葉−−−
「一応ね、気づいた時点で俺言ったんだよ?
俺、湧高生だよって。
でもさ、明さんガハガハ笑いながら言ったんだ。
“君、湧高生なの?いやぁ、めでたい”って」
それ聞いて、私がどんだけその時の自分を恨んだことか。
なにが“めでたい”じゃ、アホ!
お前の頭ん中がめでた過ぎるんじゃ、ボケッ!って。
まあ今さら深酒したことを後悔してもしょうがないんだけど……
「はぁぁぁ…」
私は一体、これからクソガキに何をさせられるんだろう……
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