そして目指すは湧心学園。
略して湧学。





ここはお金持ちが多いことでも有名なセレブな学校で。





やたら敷地が広くて、最初は迷子になった私。





さすがに2週間も経てば覚えたけど……





業者用の駐車場から校舎までが長いのなんのって。





ここは公園!?植物園!?って広さなわけよ。





ゴロゴロゴロゴロ………





台車泣かせの緩やかな石畳を必死で上がっていくと、やっと校舎が見えてきた。





その建物に掲げられた大きな時計を見上げると、もう後10分で昼休みに突入しようという時間になっている。





「マジでヤバいって!!」





独り言を呟きながら、学校事務所にパスを提示し、そこから走ること3分。





やっと辿り着いた売店には、まだ授業中だというのに、すでに何人かの生徒が群がっていた。





「すみませーん!遅くなりましたー!!」







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