それからなんだかんだとからかわれ、最後は結局私がコータ君に惚れてるってことで電話を切られたんだけど。






なんつーか、胸クソ悪い。





私は一体なんなわけ?






一晩優しくされただけで苦手な年下に惚れるアホとでも?






「あー、気分悪っ!」






だいたい、コータ君だって私にはもう会う気ないんだから!






「その証拠にケー番さえ教えてくれなかったつうの……」






誰に言うでもなく、ケータイに愚痴る私。






そう、コータ君は、帰り際に私がさりげなくケータイを取り出しても何も言うでもなく、ただ笑顔で、バイバイと送り出してくれただけだった。






「なにがココを予約よ……
アンタは最初っから一晩限りって私を見限ってたんじゃないのよっ!」






………って、






「別にどーでもいいけどね……」






私の精一杯の強がりは、顔を埋めた枕に吸収された。






こうなってくるとつくづく思う。



愛だの恋だの、
もうしばらくはいいよってね……






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