龍生は、私がまだ保育園に通ってる時に産まれた。
早産で普通より小さく産まれた龍生を初めて見た時、私は絶対にこの子を大事にしてあげようと思った。
結局、両親ともに家業であるパン屋が忙しくて、必然的に回ってきた龍生の世話。
つたない手つきだったけど、オムツ替えも、ミルクやりも、私は率先してしてあげた。
それくらい可愛くて可愛くて。
もう溺愛だった私。
でもそんな可愛い弟も、大きくなるにつれて……
「アキラのバ〜カ!」
「コラ待てっ!龍生!」
どんどん生意気なクソガキへと変貌していった。
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