「心結ちゃん、みーゆちゃーん!!待って」

「ぅわっ」



教室を出ようとしたらいきなりのタックル


ひっくり返りそうになる。



「ど…どうしたの?」



レスラー並みのタックルの持ち主は篠山 羽実(ササヤマ ウミ)

那岐のカノジョ



「羽実に勉強教えて!!」

「は?」


いきなりなんやねん。



「このままじゃ羽実、ここにいられない」



な…泣いてる。



「ちょっと待って。1回落ち着こ」


いまいち状況が掴めない…




「中間テストあったでしょ?羽実ね 30位だったの…」



あたしたち特進クラスは学年500人中の上位30人で構成されてる。

何気にハイレベル



「このままじゃ次は絶対落ちちゃうよ……那岐と卒業できないよぅ」

「………。」



てかさ

てーかーさ



「那岐に教えてもらえばいいじゃん」



付き合ってんだし
あたしより賢いし




「やだよ!!」

「なんで?」

「那岐と2人で勉強してるといつもえっちな雰囲気になっちゃって、結局勉強どこじゃないんだもん!!」

「……。」



なんかわかる~

さすが変態、期待を裏切らない。



「お願い 心結ちゃん」

「…仕方ないな」